【過去のコラム】2022.05

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新学期や就職にともない新たな生活がスタートした方、今までとは違う生活パターンに変わった方も多くいらっしゃるでしょう。新生活は慣れないことも多く、知らず知らずのうちにストレスがたまるものです。「5月病」などといわれるように、この時期とくに身体のだるさ、疲れやすさ、くよくよして元気が出ない、食欲がない、よく眠れない等の心身の症状が現れることがあります。

ストレスのない生活、とはよく耳にしますが、実際にはまったくストレスを感じずに生活するのは難しいもの。「ストレスは必ずあるもの」として上手につきあっていきましょう。

ストレスや不安を感じると、呼吸が浅く、回数が多くなることがあります。生きるために必要不可欠な呼吸は、ただ息を吸って吐いてを繰り返しているようにみえて、実は姿勢やメンタルにとても左右されています。息を大きく吸って、ゆっくり吐く、これだけで得られる効果について、少しお話します。

呼吸は肺が行うものと思いますよね。しかし、肺は自らふくらんだり縮んだりすることはできません。肺は胸郭(きょうかく)という肋骨で覆われた中にあり、その胸郭が広がることで空気が入り、狭くなることで空気が出てきます。こうした胸郭を広げたり縮めたりするのが、胸郭のまわりの筋肉「呼吸筋」です。代表的な呼吸筋に横隔膜があります。このほかにも胸やおなか、背中にも呼吸を助ける筋肉が複数存在しています。

デスクワークが中心だったり、スマホやパソコン、ゲームに集中しているとどうしても姿勢が悪くなってしまいますよね。また、普段から前傾姿勢や猫背の方も少なくありません。猫背になると胸郭の動きが制限され、呼吸が浅くなってしまいます。このような状況であっても身体に必要な空気を取り込むためには、呼吸の回数を増やして対応しなければなりません。

不安やストレスが多いと呼吸が浅くなりやすい上に、姿勢の悪さなどから呼吸が浅くなってしまい呼吸数を増やさざるを得ないと、さらなる不安やストレスを助長する、という悪循環に陥ってしまいます。浅くて速い呼吸が続くということは、常に不安にさらされていることを意味し、身体にもメンタルにも様々な悪影響が及ぶと考えられています。

ストレス解消の方法はいくつもありますが、お金もかからず今すぐにできる手軽な方法は「呼吸を整える」ことです。呼吸筋をストレッチするつもりで、背筋を伸ばし、鼻からゆっくり息を吸いながらゆっくり肩を引き上げ、後ろに回します。息を吸いきったら口からゆっくり吐きながら肩の力を抜いて下ろします。3~5回やってみましょう。他にも、気持ちいいと感じる程度に首を回したり、背中を丸めたりしてみてください。この時も、鼻からゆっくり吸い、口からゆっくり吐きます。たったこれだけでいいのです。仕事や家事の合間などいつでもOKです。毎日続けることで姿勢が良くなり、呼吸も自然と深くゆっくりしたリズムに。その結果、感情も安定しやすくなるといった効果が期待できます。

心身共にリフレッシュして、5月の心地よい風を感じましょう。

2022年5月 受付:須永 

【過去のコラム】2022.03