みなのコラム

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今や手軽な水筒の役割を果たすペットボトル飲料。フタが閉まって持ち運びにも便利ですが、飲み切れないことってありませんか?
直接口を付けたペットボトル、飲み残しはいつまで飲んで大丈夫なのでしょうか。その日のうち?冷蔵庫に入れたら2~3日は大丈夫? 
今日はそのあたりのお話をしようと思います。

■ 飲み残しには雑菌が…

ペットボトルなどの容器に直接口をつけて飲んだ場合、口の中の細菌が容器に入り込み、これらが条件によって増殖し、品質が落ちたり、腐敗したりすることが考えられます。
以下のような実験結果があります。

【ミルクコーヒー】【麦茶】【緑茶】【100%オレンジジュース】【スポーツ飲料】の5種類のペットボトル飲料について、容器に口をつけて半分程度飲み、
残りを夏場の室内の気温を想定した30℃のふ卵器に静置し、直後から48時間後までの一定時間経過後、それぞれ菌数を計測した結果です。


【ミルクコーヒー】 1番多く雑菌が繁殖
口をつけて飲んだ直後の菌の数は1mLあたりおよそ1000個。24時間後には1万倍の およそ1000万個、48時間後には3億個以上もの細菌が確認されました。
菌は糖分やタンパク質を栄養として増殖するので、これらの栄養分が多く含まれる ミルクコーヒーで大幅に増殖したと考えられます。

【麦茶】2番目に多くの雑菌が繁殖
2番目に細菌が多く増殖したのは麦茶でした。24時間後におよそ9000個、48時間後には 3万個を超えました。麦茶は穀物である大麦の種子が原料となっており
炭水化物を比較的多く含むことから、細菌が増えたと考えられます。

【緑茶】【100%オレンジジュース】【スポーツ飲料】は雑菌が減少!
緑茶は飲用直後に約1700個あったものが、24時間後には10分の1以下に減少し、48時間後には100個程度になりました。
緑茶には「カテキン」という細菌の増殖を抑制する作用のある成分が含まれているため、この働きにより菌数が減る結果であったと推測されます。
果汁100%オレンジジュース、スポーツ飲料は飲用直後から100個程度でしたが、3時間後にはほぼ0個になり、以降増えることはありませんでした。
オレンジジュースやスポーツ飲料は、液性が強い酸性(pH3.5程度)であったことから細菌の増殖を抑える効果があったと考えられます。
                             
                                                (引用:宇都宮市衛生環境試験所)                                  


このことから、夏場の暑い時期に長時間飲みかけのペットボトルを放置するのはとっても危険。
やむを得ず持ち歩く場合は直射日光を避け、なるべく涼しいところに置きましょう。

口を付けたペットボトルの飲み物で食中毒にならないためには、その日のうちに飲み切るのがベスト。
暑い時期や、糖分・栄養分が多い飲み物の場合は、開封から9時間以内が安心の目安となるそう。飲みきりサイズの小さいペットボトルを選ぶのもいいですね。
暑い中をで放置してしまった飲み残しは捨てるのが無難です。涼しいところで保管したペットボトルはすみやかに冷蔵庫に入れて翌日には飲み切りましょう。

当院では給水機を常設しています。冷/温の麦茶、ほうじ茶、緑茶、ミネラルウォーターが選べます。また、塩飴も用意していますので、当院にお越しの際は熱中症予防に水分補給と糖分・塩分の補給をしていってくださいね。

2022.08.23

 受付:須永

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